去る10月26日に,羽後町文化交流施設美里音を会場に,『他職種連携推進フォーラム』が開催されました。このフォーラムは,リハビリテーション専門職と在宅医療・介護にかかわる職種,行政が情報交換し,お互いの連携強化を図ることを目的として,秋田県リハビリテーション専門職協議会 南部ブロックが主催したものです。
フォーラムでは,湯沢雄勝地区において,限られた地域資源の中で多職種が連携し,どのようにして在宅リハビリテーションの構築を目指すべきか,地域の課題や現状の取り組みを紹介し,フロアを交え討論を行いました。
特別講演では,医療法人せいとく会菅医院 院長の菅康徳先生から「湯沢雄勝地区の地域診療について現状と課題」についてご講演をいただき,「予防」と「共生」をキーワードに,各専門職種それぞれが対象者のプランナーとして垣根を超えて活躍する必要性が提唱されました。そして,その後のシンポジウムでは,「地域包括ケアにおけるリハビリテーション連携構築に向けて」と題し,菅康徳先生を助言者に,座長に武田学氏(羽後町社会福祉協議会 介護支援専門員 社会福祉士),シンポジストに後藤玲子氏(桜おかだ居宅介護支援事業所 介護支援専門員),大山幸氏(湯沢市地域包括支援センター 保健師),中村恵氏(医療法人せいとく会 介護老人保健施設 ゆーとぴあ神室 理学療法士)をお招きし,フロアの参加者を交え,意見交換をする中で,リハビリテーション専門職と在宅医療・介護にかかわる職種が情報交換し,お互いの連携強化が図られる機会になりました。 フォーラムは当初の時間を延長するような活発なものとなり,最終的な参加者数は,総数62名(PT20名,OT12名,ST3名,介護支援専門員23名,その他4名)となりました。これもフォーラム運営の中心となった秋田県リハビリテーション専門職協議会南部ブロック湯沢雄勝支部の方々のご尽力の成果と思います。大変おつかれ様でした。
秋田県リハビリテーション専門職協議会 委員 木元裕介